涙目・目やに(先天性鼻涙管閉塞)
生後直後から目やに・涙目が治まったことがないお子さんは、「先天性鼻涙管閉塞症(せんてんせいびるいかんへいそくしょう)」の疑いがあります。これは、先天的に目から鼻への涙の通り道(鼻涙管)がつまっているために起こります。
治療法
生後3ヶ月くらいまでに自然に治ることも多いのでのですが、症状が治まらない場合は、まず目元のマッサージと抗生剤の目薬治療を行い経過を観察します。
それでも症状が治まらない時は、まぶたにある涙の通り道(涙点)より水を通します。水が逆流し目やにが出る場合は、細い針金(ブジー)を通します。これにより数日後から、涙目は治まります。
治療時期は
治療は、原則生後6ヶ月以後に治療を行います。
また、文献的には、12ヶ月までに90%が自然治癒するといわれてます。しかし、12ケ月を過ぎたお子さんにの場合、当院での治療はできないこともあります。
あおぞら眼科中青木の関連医院「川口あおぞら眼科」での1回でのブジー成功率は、約80%です。残り15%は、2回で成功しました。5%の不成功の場合は他施設をご紹介しております。
詳しくはご来院・ご相談ください。
麦粒腫・霰粒腫(ものもらい)
一般的に通称「ものもらい」と呼ばれるていますが、「ものもらい」とは、実は、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)という別の病気を合わた総称です。この2つは混同されやすいのですが、症状も原因も違います。
麦粒腫
こちらが、通称「ものもらい」のことです。
瞼にある腺が化膿して炎症を起こし、瞼がはれたり、瞬きする時に違和感があったり、痛んだりします。
一般的に感染(人からうつされる)すると言われますが、実は感染しません。瞼の細菌は他人からうつったりしないのです。
霰粒腫
麦粒腫(ものもらい)とよく混同されますが、別の病気です。
脂の固まりのようなものが、まぶたの組織の中にできた状態で、細菌感染を伴わない慢性の無菌性炎症です。眼を閉じて瞼を指でそっとなでると、そのかたまりが指に触れます。通常痛みはありませんが、細菌に感染してしまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを伴うこともあります。
麦粒腫と霰粒腫の治療方法
治療は、点眼(目薬)、飲み薬、塗り薬で行います。症状が激しい場合、切開する場合もあります。切開処置を行えば1週間で治ります。
切開手術はあおぞら眼科中青木の関連医院「川口あおぞら眼科」で、原則月曜日を除き常時行っております。
火曜日が休診のため、月曜日には積極的には行っておりません。ご了承ください。