眼瞼下垂(がんけんかすい)とは
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは「まぶた」の病気の一種、まぶたが下がっていたり、開けづらくなったりする状態を言います。
原因は大きく、先天性と後天性に分けられます。
先天性眼瞼下垂
出生直後からみられる眼瞼下垂で、上瞼を持ち上げる筋肉の働きの不良により下垂が生じます。片眼性と両眼性がありますが、片側のみに生じることが多いのが特徴です。
後天性眼瞼下垂
後天性眼瞼下垂で最も多いのは、加齢性(老人性)眼瞼下垂です。瞼は年齢と共に多少下がってくることが多いので、成人の眼瞼下垂は必ずしも病気とは言えませんが、それにより目や体に症状がある場合は治療を考えた方がよいでしょう。
この他に、コンタクトレンズ装用によって生じたり、目の周辺筋肉の不具合・疾患によって起こる場合や、パーキンソン病・脳動脈瘤・糖尿病などの病気が原因となる場合もあります。
眼瞼下垂の症状
後天性眼瞼下垂では、左右で目の大きさが違ってくる、目が落ちくぼんでくるなど見た目で分かる症状の他、狭くなった視界を広くしようと、下アゴを上げたり・前かがみになったりすることにより、肩こりや頭痛を起こしたり、目が疲れたりといった症状が現れます。
また、悪化すると、不眠、眼痛、冷え症、めまい、吐き気が起こる事もあります。
眼瞼下垂の治療
先天性眼瞼下垂
乳児の場合、下垂があると目がよく見えないため弱視・斜視を起こすことがあります。程度によっては早期の手術が必要になるため、受診し、診断を受けることが重要です。
後天性眼瞼下垂
加齢性(老人性)やコンタクトレンズ装用が原因で治療が考えた方が良い場合では手術を行います。
また何らかの病気が原因の場合は病気の治療を行います。